所感 from役者

所感 from伊藤彩希

■役者について
はい、今回の目標は、泣かない事でした、伊藤ですどうも(・∀・)!
えー、結果。
立ち稽古第一日目から泣きました!!(それもどうよ)
何故かと言うとですね。

歩けなかったんですよ。
「歩く」事が出来なかったんです。

私自身は、歩く事は出来ます。
でも、自分の役、[局長]として「歩く」って事が、分からなかったんですよ。
分からないから、自信も持てなくて、動く事すら出来なくなって、と言う悪循環が生まれていき、これはマズイぞ、と。
これから先、芝居を続けて行きたいなら、これを乗り越えなきゃ絶対無理だ!!と、思いました。

言ってしまえば、あれなんですよ(どれだ)
体の癖が強いからって、それがなんだっつーんだと。
運動神経が悪いからって、それがなんだっつーんだと。
体が硬いから、筋力がないから、体力がないから、それがなんだっつーんだと。
確かに、自分自身を理解しなくちゃそれらを改善する事も活かす事も出来ないんだけど、それらは言い訳にならないし、しちゃいけないものなんですね。
だって、私が思う局長は、運動神経悪くなんかないし、身体がフラフラなんかしたりしないし、筋力も体力も絶対あるんですよ。
そしてそう観せることは、舞台の上なら通用するはずなんです。
あとは、あれですよ、私自身の努力と根性と自信と技術ですよ!!(しかしそれが無い)

でも、あの、歩く事くらいは、出来たとまではいかなくても、その、あの、出来たような気がしないでもない、とか、思っても、良いですか(弱気)

とか、まあ、あんまり弱気なのもきっと苛々するので、強気に出てみます(何故)
その役として「歩く・存在する」という事を、今回私なりに学ぶ事が出来ました。
頭で理解する事が出来ても、それが実践できているかどうかは、また別です。
ただ、今回私の中で「出来なかったらどうしよう」とかではなく、
「出来るかどうかじゃなくて、なんとしてもやって見せるぜこのやろー!!」
と言った感じの、前向きな気持ちで取り組めた事が嬉しかったです。
それはやっぱり、遅くまで残って指導してくださった先輩方を始めとする、この恵まれた環境にいられるからこそ思えることでした。
てゆうかホントに怖いくらい恵まれているこの環境がなんかもうどうよって感じです(どんなだ)
あと、局長の事が好きだからかな。
少しでも正確(というんでしょうか?)な局長を観せたかったんです。
ムチの振り方一つとっても、呼吸一つとっても、もちろん歩き方も。
局長を理解して、練り上げていって、自分は[局長]をどう演じていくのか、どう観せていきたいのか、って言う事を自分の中に持っていないと、指一本動かす事すら出来ないんだな、と。

はい、えー総合しますと。
今回の公演は、「精一杯頑張りました!!」とは、言えます。それは言えます。
言えますが、満足なんて全く出来ません。いや、前向きな意味で。
もうちょっと私に筋力があったら。体力があったら。握力があったら。身体が柔らかかったら。早口にならなかったら。かっこよく止まれたら。かっこよく走れたら。
悔しいんです!!悔しいんですよ!!普段の心がけ次第で改善していけるものだけに!!
しかし、一朝一夕で治るものでも無いという。………心がけます。うぅ。(つД`)

でも、色んな方に褒めていただけて、嬉しかったです。
最近駄目だしされないと不安で不安でなんかもう居ても立ってもいられなくなると言う立派なMの人になりつつありますが(嫌だなあそれ)、それでも、褒められるとやっぱり嬉しいです。それがもっと頑張ろうと言う気持ちに?がって行きます。
つまり、あれか。
アメとムチか。
あれ?はまってる?私、はまってる?(はわわわわわわわ)

はい、そんなこんなで、えー、反省文でした(反省文か)
皆様、ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。

■大道具について
はい、えー、大道具についてはですね。
今回は、プランから関わらせてもらうことが出来ました!!ヽ(*´∀`*)ノ←相当嬉しかったらしい
むしろ、プランしかやった記憶がありません!!(・∀・)
というのはさすがに冗談ですが(こるあ)
むしろプラン立ての時からすでにめちゃくちゃ助けてもらっています。
そしてその後は、他の大道具の先輩方を始めとする皆様になんかもう殆どやってもらいました。
いやほんとに。
素材も決めてもらったし、下見も行ってくれていたし、ホントにもう頭が上がりません。
私ときたら吊り物の吊り方も知らないまま「これ吊ります」とか言うような非常識極まりない人間ですから(最低か)
「分かる人がいるだろう」って言う甘えが自分の中にあったと思うんです。
いや、もう、お恥ずかしい限りです。

それでも、今回は私の中で大きな収穫のあった公演でした。
それは、「デザインをする上で、何を見るか」ということ。
正直ね、あの、正直な話。
私が一番最初に大道具小道具の役割を持って参加した公演の時、私は、演出家のチェックをいかに通るかということしか考えてませんでした。たぶん。(たぶんか)
自分の要領が悪すぎて、それだけでいっぱいいっぱいだったと言うのもあるんですけどね。
でも、今回私は、それがとんでもない間違いだと言う事に気付きました。
いや、もちろんチェックは通らなくちゃいけませんよ。それは大前提です。
そう、大前提なんですよ。
舞台美術のデザインをするんであれば、観なくちゃならないのはお客さんなんですよね。
お客さんの目にどう映るか。
役者の目にどう映るか。
芝居の中に引き込むサポート役をしっかり担えているのか。
舞台に立つ役者のテンションを上げる事が出来るのか。
舞台美術が役者と芝居自体に、ちゃんと融合してそれぞれを生かしあう事が出来ているのか。
演出家が引いてくれてるのは、デザインの最高ラインじゃなくて、最低ラインなんだ、と思わなくちゃいいものがつくれないと思ったんです。
私にオーダーを出してくれた人に対して、どんなデザインを返せるのか。
どうせなら、ビックリさせたい訳です。
想像以上のものを出していきたい訳ですよ。
そしてそれは、誰の為でもなく、ご来場くださるお客様のために在るべきなんです。

と、プランを出した後に気付きました(えぇええええぇえ)
とかね、いや、冗談です、冗談。………たぶん(たぶんか)
まあ、私が勝手にそう思っただけで、と言うか、これからデザインをしていけるのであれば私はそういうスタンスでやっていけたら、いいよね、とか、言ってみたりして、っていうか、偉そうな事言ってなんかもうホントすいませんごめんなさい(弱気になっていく)
でも頭ではそう思ってるんですよ!!
実力が伴わないだけで!!(何故威張る)

はい、そんな偉そうな事をつらつらつらつら書き連ねてみましたが、今回は制作していくのがホントにすごく楽しかったです!!
それはたぶん、私自身に「芝居が好き」「ものづくりが好き」と言う気持ちがあるからと言うのも前提としてあるんですが、楽しいだけじゃやってられないですよ正直。それはもちろん。
それでも楽しかったんです、今回。ビックリするくらい。
それはたぶん、「絡繰機械’sが好き」って気持ちが強くなっていったからだと思います。
この劇団の為に、美術関連でも関われる事が嬉しい。
そしてそれが、ほんの少しでも公演の役に立っていたとしたら、本当に凄く嬉しい。
ちなみに褒められると尚嬉しい(`・ω・´)
でも駄目だしがないと凹む(´・ω・`)
………めんどくさいな!?すごくめんどくさいな私!!
簡単に言えば、もちろん辛い苦しいはあるんです。結局美術関連でも泣きましたから私(幾つだお前は)
あるんですけど、嬉しい楽しいがその上を行っている。それだけの話です。

あとは、今回の反省点を幾つか沢山(え)
プロデュース能力を養おうと思います。
仕込みの段取りとか、お仕事の振り分けとかですね。
私は、人に指示を出して全体を見るという行為が得意ではありません。というかむしろ、苦手です。でもね、だからなんだっつー話なんですよ。苦手なら、得意な人に相談するなりなんなりして、効率よく回るような手はずを整えなくちゃいけなかったんです。
あと、バラシの事をもうちょっと考えようと思います。
バラシにくい事この上ない装置でほんとすいません。
そして、今回個人的にショックだった事。
地球に優しくしたい。
いや、デザイナーを志すものとして、ゴミの量が、ショックでした。
地球に厳しい装置でほんとすいません。
そして何より、あれだ!!

幕の張り方、覚えます。
 
 
所感 from上野果実
 
演劇を始めて早や一年が経ちました。役者、裏方として3公演携わらせて頂きましたが、毎回全てが初体験で、慣れるにはまだまだやることが色々とありそうです。

裏方作業(音楽、小道具)。
仕事とのスケジュール調整等々ありまして、同担当のたばるさんにおんぶにだっこという感が強いです。本人にはもう伝えていますが、助かりました。ありがとうございました。
本番近くなってきて見渡せるようにはなったのですが、なんかバランスは悪かったかなぁと。でも音楽も後半になってコツは掴めた気はするので、また担当する機会があれば活かしていきたいですね。

役者として。
今回は「こーゆー役がやりたい」というのを反映してもらっていまして、僕は、前2回とは全然違う性格であればという前提で、できれば「クールでハードボイルドな」キャラクターを(笑)当初は望んでいたのですが、実際には最終的に「クールで気色悪い」男になっていきました(台本の進みに沿って僕の中でマルカムは気色悪さが増しました)。

今回は、一つの役の中での表現の幅が広げられたのではないかという実感はあります。前2回(幻殻、小野寺)は場に登場する全編をそれぞれ「ガスガス」「ドギマギ」といった表現で突っ走った感がありますが、マルカムについては場毎に違う感覚を意識できました。稽古を踏むにつれて抑揚が付けられるようになったというか何というか…それがどう映ったかというのはありますが、いいの!とりあえず意識できたの!(笑)
飛び道具的な場(無茶振り物まねシーン)は後から用意されまして、個人的に今回は一切そういうのは「やらない」で通すつもりだったんですが、凝り固まらずに臨めるようになったことも幅に繋がったかなと思います(銀次郎に感謝!)。お客様にも楽しんで頂けたようですしね♪なによりでした。

最後にその無茶振りシーン、実は4公演とも違ったんですよ☆毎回、素でたじろぐ姿もそれはそれで面白かったのではないかと。如何でしたでしょうか?
1公演目:長嶋茂雄
2公演目:ビートたけし
3公演目:児玉清
4公演目:南海キャンディーズ(二役)
がんばりました。
 
 
所感 fromたばるとも
 
「絡繰機械ラプソディ」ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。
「絡繰機械’s」改名後第1回公演、いいスタートを切ることが出来ました。

さてさて、今回の感想ですが。

今回の私の課題は、如何にかわいく「ポツ~ン」と言えるかでした。あ、ウソです、言ってみたかっただけです、すみません。

今回の役は過去に演じた役とは180度違うといっても過言ではないような役でした。
まあ、自分でリクエストした訳ですが。「ヤな奴やりたい!」って。
私は、普段は「こんな役やりたい」というこだわりはありません。あったほうがいいのかもしれませんが、経験も浅く、基本的にいろんな役をやってみたいと思っているのであまり言わないほうです。でも、こういうキャラクターは、私の場合、自分で言わない限り与えられることがないような気がしてたんですね。で、言ってみたら叶いました。エヘヘ。ありがたい!

で、やってみて、
楽しかったですよ、自分でリクエストしたんですもん。楽しくないわけがない。
でも、なかなか大変だったりもしました。
今までの芝居では、今回のように正面を見据えて長い台詞を言うこともなかったし、心理的にハードな部分もなかったのでそういうところは試行錯誤しました。でも、稽古中や稽古後など、たくさんのアドバイスをもらって、なんとかここまでやっていくことができました。
このような環境で芝居ができることが本当にうれしいし、有難く、感謝しています。
殺陣も楽しかったなー。動きっぱなしだったけど、疲れていたはずだけど、そんなもん吹っ飛んでましたね。楽しかった。

そして今回は、自分の中で「ここ、すごいプレッシャーだなあ」と思うシーンがあったんですね。(ちなみに死ぬところではないです。)でも、そういうのは大事なんだなあと思います。ちゃんと出来ていたのか、成り立っていたのかは謎ですけどね。そういうところを意識していくことで成長していくのかなと思っています。

クロエという役ができてよかった。終わってからもより一層そう思います。
私はクロエが大好きです。絡繰機械に翻弄され散ってしまったクロエが。
 
 
所感 from中西祥子
 
こんにちは!中西です!「絡繰機械ラプソディ」について感想書きましたので、宜しかったらご覧下さい。拙い文章ですみません・・・

今回の公演、私はすごく満足でした。
いきなり自己満足の宣言?!と思われるかもしれませんが、正直なところ満足感でいっぱいだったりしてます。
もちろん今の段階での満足感ですよっ!ここで終わったりはしません!!
ここまで積み重ねてきた自分自身の経験や技術を、この公演で発揮することが出来たことに満足しています。少なくとも今の自分のレベルを確認することが出来ました。だからこそ先に進めるんだと思います。前向きに!

■役について
今回は可愛い役にして下さいと頼みこみました。土下座しました。だって頼まないと絶対やらせてもらえないんだもん・・・
でも自分で頼んでおいてなんなんですが、可愛い役って恥ずかしいですね(笑)。恥ずかしいっていうか、難しかったです。
愛らしく、可愛らしくといった類の表現が自分自身に出来るのか自信が持てなくて、自分でも意外だったのは、そういった不安が稽古中ではなく本番前に訪れたことでした。稽古中は不安を感じながらも、手ごたえも感じていました。なんだ、可愛い役もなんとか出来るじゃん、と。
でもセットが出来て、衣装をつけて、はじめて本番用の舞台に立ったとき、自分が急に恥ずかしくなったんですよね。なんだか自分だけ浮いてるような感覚。ドキドキしました。
演じ慣れない役を演じるとき、私はこういう不安に襲われるということを最近知りました。でもその不安は必ず自分自身のステップアップに繋がることも知りました。
今回の役で一番難しかったのは、体の動かし方や声の出し方が普段の役とは全く違う点でした。違うから不安になるのは当然っていえば当然なんですが、自分がちゃんと人形という役を表現出来ているのか非常に自信がなかったんです。
それだけ可愛い役ってのをやり慣れてないんですよね~。それもどうなのってかんじですが(笑)。
でもアンケートに「人形可愛かったです」「声が可愛いですね」等のご意見をいただいたのは、自分の表現が少なくとも大きく外れてはいなかったんだなーと思い安心しました!
いや、これはね、結構大きな進歩だったりしますよ。だって今まで『可愛い』って評価されたことは一度もないんですから。アンケートを見て、その見慣れないフレーズに驚きました(笑)。(あ、一回だけ『可愛い』って言われたことがあったな。多分分かる人は少ないと思いますが、月光のつつしみという芝居をやったとき、若妻役で評価されました)

最近は公演を重ねるごとに色んなキャラクターを演じさせてもらい、毎回役者としての成長を自分の中に感じます。不安と自信が自分自身を大きく成長させてくれるんだなーと実感の日々です。
こういった環境で芝居が出来ることを感謝して。

■公演について
今回も主に衣装として裏方仕事をさせてもらいました。衣装は今回数も多いし作るものも多かったんですが、割とスムーズに作業を進めることが出来ました。
数の多さは出演者が決まった時点で分かっていたので、早い段階から予定表を作り作業分担も細かく決め、スケジュール通りに作業を行ったのが良かったんだと思います。遅れた時点ですぐに新しい予定を組んで修正を行ったんで、通しには全ての衣装をそろえることが出来ました。
一番時間がかかったのは布選びですかね。コストとイメージに見合う布を選ぶのが難しく、仕事おわりや休日を返上して何度も何度も布屋をまわりました。
でもこれだけの数の衣装をまとめられたことは、衣装としての自分にすごく自信がつきました!
『阿修羅城の瞳』をやったときにその衣装の数の多さを捌ききれず、ある衣装は作るのをやめて購入したことにより予算オーバーに、ある衣装は完成形とは程遠いが時間がないから未完成のまま完成に、ある衣装は本番日まで完成がズレこみ役者が本番で始めて衣装を着るという事態になってしまい、衣装として何一つ責任を果たせない公演になってしまいました。
“二度とこんな失敗はしない”と、それ以降衣装を担当するときはその気持ちとプレッシャーでいっぱいでした。
今回は衣装の数が多かったんで、始めは本当に不安でした。全て管理することが出来るのか、また阿修羅のときのようになってしまうのではないか、と。
でもその不安が大きくプラスに働きましたねー。危機感が自分の中にあったので、理想と今現在の自分たちの出来る範囲との見極めが早い段階から出来ていたし、予定を細かく決めることで自分でも驚くぐらい作業がスムーズに進みました。
阿修羅以降、毎回衣装を担当させてもらったおかげで、衣装としての経験値もあの頃より随分上がったのもこの公演で実感出来ました!今なら阿修羅もやれる自信がありますもん!!

あとは今回も一応舞台監督っていうポジションにもつかせていただきました。
でも今回は大道具班も受付班もしっかりしてたんで、ちょこちょこっと指示出すのみの名ばかり監督だったように思います。申し訳ないです・・・
でもっ(て言い訳ではないですが・笑)スケジュール管理は頑張りましたよ!それぞれのスッタフワークの予定表を作成し、遅れている部署には声かけをして・・・したつもりなんですけど・・・でもやっぱり声かけが足りなかったんですよね。反省しています。
計画を立てるだけでなく、各セクションの相談相手にならないといけなかったなと今回思いました。どうして作業が遅れてるのか、何を手伝えばいいのか、何に困っているのか等ちゃんと話をするべきでした。
舞台監督に関しては、まだまだ修行が足りません。今後の課題ですね。

公演そのものはものすごくいい状態で打てたんじゃないかなーと思います!
劇団が一つになって動いていた感がありましたし、役者もスタッフも皆同じ方向を向いてました。この瞬間のために、それまでの・・・それこそ熱(ルア)時代からの自分たちの努力があったんではないかなと思える、そんな公演でした。
結果的にこの公演でスタートを切ることになったのですが、それに至るまでの団員達の努力があってこその公演だったと思います。役者集団から劇団へ、集めることから育てることへ、そうした努力の積み重ねでようやく『絡繰機械’s』という土台が出来、皆様に紹介することが出来ました。
ここからはその土台の上で何を表現していくのか、そのために必要なものは何なのかを試行錯誤していくワケで、まだまだ努力は続いていくワケですよ!

くー、頑張るぞー!!
 
 
所感 from柳川智彦
 
えー、さて。
本公演から劇団に参加させていただいた柳川です。
大学在籍時に演劇サークルに所属していたものの、就職と共に「芝居は観劇だけ」と決めた…はず、なのですが、なんですかね、アレです、アレですよ!TVドラマ『下北サンデーズ』を冷やかし半分(失礼)で見ているうちに、なんと言いますか、こうね、「また芝居がしたいな」と思ってしまったしだいです。
しかし、『下北~』に、ある意味影響されてしまうとは…んー。

で、最初に問い合わせをしたのが、この劇団でした。
稽古見学で初めて練習場に入った時、皆が「生八つ橋」を食べている最中だったことに運命を感じ(柳川は京都で芝居にかぶれました)、また、稽古場の雰囲気が良かったこと、出演者の事情によって練習日や時間を調整してくれることなどから、「ここなら居つけそう」と思い、目出度く(?)その日に入団意志を固めたのを良く覚えています。

そんなこんなで参加させていただいた本公演「絡繰機械ラプソディ」なわけですが、戸惑い、苦悩(というほどでもない)もあったものの、公演を終えての感想は、「楽しかった」に尽きます。
久しぶりに舞台に立ち、台詞を発し、動き、悩む。そうしたひとつひとつが、実に懐かしく、また、新鮮で、「やっぱり芝居はやめられないな」と実感する期間でありました。
公演にご来場いただいた皆様にも、このお芝居を楽しんでいただけておりましたら幸いです。

■スタッフとして
今回、大道具として作業を手伝うはずだったのですが、結局のところ何もすることができませんでした。
自分の使える時間、作業内容を考えてスタッフワークに取り組むべきで、今回の大反省点です。

■役者として
最後に舞台に立ってから既に4年間が過ぎており、そのブランクというよりは、恥ずかしながら4年間の間に「美化」されてしまった自分の実力というものに苦しみました。
「もっと声が出たはず」「もっと動けたはず」「もっと雰囲気を作れたはず」と、「~のはず」をベースに考えるもので、稽古の最初のうちは自分自身の演技にかなり違和感を感じていましたが、「自分の力を美化していたんだ」と思い当たり、その後は、無理せず比較的楽に、また楽しく演じられたように思います。
また、反省点としては、自分の演じたヤナイ博士の人間性、他の人物との関係性は、自分の今の実力でも、もっと表現することがもっと出来たのではないかと考えています。もちろん、全力で演じてきましたが、絡繰機械への想いや、助手のソーマ・人形に対する感情・接し方など、表現を練ることで、より濃密に表現できるすべがあったように思います。
もともと、感情の表現や、舞台上で他者と絡むことに対し苦手意識があり、今回はそれを払拭したいと考えていたのですが、今しばらくの間悩まされ続けることになりそうです。

■役について
今回、ヤナイ博士役を演じさせていただいたのですが、一番の難関は「台詞の多さ」でした。
これほど台詞量が多く、特に長台詞あるような役は初めてで、まさに未知の領域。結局、本番の直前まで、台詞がおぼつかない状態でしたが、なんとか本番では、大きく台詞を間違える事もなく演じきることができました。
「ちょっとおバカ」で、「けっこう熱い」、魅力的な(?)人物で、稽古を進めていくうちに、どんどん好きになっていった役なのですが、その魅力の一端でも、皆様にお伝えすることが出来たでしょうか?

さてさて、長くなってきたので、ここらで締めたいと思います。
末筆ではございますが、「絡繰機械ラプソディ」にご来場いただいた皆様に、厚く御礼申し上げます。
 
 
所感 from生熊正和
 
ソーマとハレツの2役をダブルキャストでやらせて頂いた生熊です。
今回、僕にとっては2回目になる舞台だったわけですが、この2つの役は殺陣とセリフの量が両極端な役で、いい感じに僕にとって勉強になったのではないかと思います。
他にも、場面の中では銀次郎と絡むシーンが僕の中で1番印象に残っていて、楽しくお芝居をやらせて頂きました。
まだまだ発展途上な生熊正和ですが、これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします。ありがとうございました。