新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。

昨年絡繰機械’sを応援してくださった皆様方、本当にありがとうございます。去年も色々と過酷な一年ではありましたが、皆様の支えを頼りにどうにか走っていられたような気がします。

昨年の挨拶で「今年も同じくらいの物量を、なんて言ったら劇団員がキレる」みたいなこと言いましたが、結果をみればむしろ活動量が増えた一年でした。幸いなことに、劇団員がキレたりしませんでした。強いて言うなら、全員がアキレてました。よーやるわまったく。

昨年は諸事情で男性レギュラー陣の参加が厳しい状況だったので、各メンバーの負担は見た目以上に高かったと思います。特に、劇団内では経験値の高い中西・伊藤・たばるあたりにはかなり苦労してもらうことになりました。今年もわりと忙しい一年になってしまいそうですが、徐々に男性陣の復帰も見え始め、新人を鍛える時間もどうにか確保できそうです。まあ、新人が増えないのが悩みのタネではありますが、こればっかりはねえ。慌てても仕方ないですし。

今年はなんていうか、フンワリした言い方ではあるんですけど、ステップアップを狙いたいと思っています。といっても集客云々とかではなくて、表現力というか芝居の充実度というか。やっぱね、ヘッタクソなワケですよ。ウチの役者も、僕の本も、精査しないといけないものがたくさんある。

ウチはもともと、宣伝等に力を入れて興行的な成功を目指すより、まず芝居のレベルを上げることを優先で活動していたのですが、色々と付き合い等が増えていく中で、このところ若干バランスが崩れつつある感じがするんです。イヤもちろんお客さん増えてくれた方が嬉しいんですが、集客はすごいが芝居がダメ、みたいになっても意味ないですからね。やっぱちゃんと地に足付けた状態で活動していきたいな、と。

乱暴な言い方をしてしまうと、うちの芝居は大多数に支持されるような芝居じゃないと思うんです。といって、ごく少数にわかってもらえばいいというアート気取りの芝居やってるわけでもない。その辺のバランスの取り方というか、あり方というのを、ここ数公演使って色々試してきたので、そこで学んだことをある程度の形にして出せるようになりたいと今は思ってます。

しかしまあ、形にするのに求められる力ってのが、今はまだ全然足りない。舞台で仕事してた頃はいろんなジャンルの一流の人たちに囲まれてたんだから、常にそういう人たちを比較対象として捉え、挑戦し続けていきたいな、と。すごく前向きに思ってます。っておこがましいですが。

ということで、今年もストイックにがんばろうと思います。よろしくお願い致します。

—— 2013.1.1 絡繰機械’s 代表:唐津匠